礼儀・作法
Q 焼香の作法は?
A
浄土真宗本願寺派では、「お香はおしいただかない」で「回数は一回」です。
①尊前(ご本尊の前)の二、三歩手前で、軽く頭を下げる
②進み寄って、まず香盒の蓋を取ってその縁にかけ、お香を一回つまんで、そのまま香炉に入れる。この場合、お香は額におしいただかない。また、お香をつまむ前に合掌礼拝する必要はありません。
③香盒の蓋をして、合掌礼拝する。
④礼拝が終われば、二、三歩後退して軽く頭を下げる。
以上が基本です。

お仏壇のお飾り
Q ご本尊・お脇懸について?
A
●ご本尊が中心
お仏壇は、ご本尊を安置するための物です。
通常、『お仏壇にお参りする』という表現をしますが、本当はご本尊である阿弥陀如来にお参りするのです。あくまでご本尊が主であり、仏壇は脇役に過ぎません。
しかし、ご本尊があれば、仏壇は不要かといえば、そうとは言えません。
浄土真宗の教えに救われてきた人達の文化として、仏壇には長い歴史があります。
仏壇は、阿弥陀如来の国である、極楽浄土の世界を表現しようとしたものです。
阿弥陀如来の願いの力を目に見えるよう形作ったものなのです。お寺の本堂をコンパクトにしたものと考えても良いでしょう。
●ご本尊は本山から受ける
ご本尊は、本山本願寺からいただくのが本当です。仏壇店で購入するものではありません。西光寺を通じて、本山に申込できます。お仏壇の大きさに合わせて、大きさや、表装を選ぶ事となります。
●先祖の家
仏壇は、その家の主人である阿弥陀如来の働きを表すものです。誰も亡くなった者がいないからと、仏壇を置かないのは誤りです。門徒ならば、たとえ一人住まいでも仏壇をお迎えしたいものです。
(この世と別れ、阿弥陀如来の国、浄土に生まれた方は、阿弥陀如来のお手伝いをなさっています。仏壇は亡くなった方を縁に、阿弥陀如来に出会う場所でもあります)
●ご本尊・お脇懸
ご本尊は、仏壇の中央に懸けるもので、『 阿弥陀如来のご絵像』、または『 六字名号( 南無阿弥陀仏)』です。
ご本尊の両脇に懸ける物をお脇懸と呼びます。お脇懸は、ご本尊の右に『 親鸞聖人のご絵像』、左に『 蓮如上人のご絵像』を懸けます。
または、右に『 十字名号( 帰命尽十方無碍光如来)』、左に『 九字名号( 南無不可思議光如来)』を懸けます。
●ご本尊、お脇懸には、上下2種類のパターンがあります。いずれかを選択しましょう。

Q お香について?
A
●お香の役割
お香というのは、洋の東西を問わず、人間の体臭を消す目的で発達してきたものだといわれています。又消臭だけでなく、心身ともに落ちつかせてくれる効果があり、落ち着いて本を読んだり作業をしたい時に、植物系のお香を焚くと集中力が増します。
お香を仏前にお供えすることは早くから行われてきました。芳しい薫りに包まれて、清らかなお浄土を想い、阿弥陀さまをお敬いしてきました。
●お香の種類
一般的には線香と焼香用のお香ぐらいではないかと思います。
焼香用のお香は香盒〈写真〉といわれる容器に入れて使います。香炉に火種〈写真〉を入れておき、そこに焼香します。
回し焼香をする場合、お盆を用意し、その左側に香炉を、また右側には香盒を置きます。
線香は立てずに、短く数本に折って横に寝かせます。
線香はもともと、焼香に使う抹香の香りを長持ちさせるために考案されたものです。
昔は、香炉の灰の上に、線上のくぼみを作り、その中に抹香を詰めて、端に火を付けて香りをもたせていたそうです。しかしその作業が面倒なため、後に、その抹香を練って固形にした線香が作られたのです。
その名残りもあって、浄土真宗では線香を香炉の灰の上に、横に寝かせて置くのです。
線香の本数は決まっていません。しかし、多すぎても大変ですので、二~三本を折って四~六本にするのが適量だと思います。
●香炉の種類
香炉にも金属製の金香炉と陶器の香炉があります。一般的に焼香は金香炉を用い、線香は土香炉を用います。

Q お仏壇の飾り方は?
A
浄土真宗の仏壇といえば、大きくて豪華な金仏壇を思い浮かべます。金仏壇は、そもそもご本尊である阿弥陀如来の極楽浄土(光り輝く光明無量世界)を表現したものです。
亡き人が生まれさせていただいた「お浄土」(仏教では天国とはいいません。)を偲ばせていただきながら礼拝しようとして作られたものです。
金仏壇は浄土真宗の象徴でありますので、できれば金仏壇をお勧め致しますが、必ず金仏壇でなければならないということはありません。
お仏壇は、お寺の内陣を小型化したものですから、その仏具やお飾りの仕方はお寺に準じています。
ご本尊を中心とした浄土真宗のお仏壇で最低限必要な仏具といえば、「仏飯器」、「三具足(「香炉」、「花瓶(かひん)」、「ロウソク立て」の三つをいいます。)」、「打敷(うちしき)」、「キン一式」、「経本(聖典)」、「御文章(ごぶんしょう)」です。
茶湯器は用いません。他宗では、お茶やお水を供えることがありますが浄土真宗では供えません。
浄土真宗本願寺派の本式のお飾りと仏具の配置は下図のとおりです。
花瓶には適当な花を供えます。ただし、毒やトゲのあるもの、悪臭のある花、造花等の造り物の花は供えません。
法事にあたっては、当然のことですが、まずお仏壇の内外をきれいに掃除し、荘厳(おかざり)も、法事らしく整えねばなりません。
そして仏具を三具足から五具足へ変更します。
(花瓶、ローソク立て、香炉の配置は、通常は向かって右からローソク立て、香炉、花瓶という三具足ですが、法事の時には、しまってあるローソク立てと花瓶を出して、五具足(向かって右から花瓶、ローソク立て、香炉、ローソク立て、花瓶)で行なうのが正式です)

Q ろうそく(蝋燭)の意味?
A
●灯明の意味
お仏壇のローソクに火をつけるのはどんな意味があるのでしょうか。
お仏壇の中を明るくする為というのもあるでしょうが、最も大切な事が他にもあります。お仏壇のお飾りは如来さまが私達に向けて下さっているお心を表現したものです。
ですから、ローソクの明るさは、心の闇を照らし、真実の歩むべき道を示してくださる如来さまの智慧の光を表したものなのです。
なお、お葬式があったら暫くの間、常時お灯明は付けておくものと思われている方もおいででしょうが、仏壇を離れるときは必ずお灯明は消してください。
(回り灯籠も離れる時は消灯しましょう)
●ローソクの種類(色)
ローソクの色は通常は白で構いません。但し、本願寺では
白 一般仏事
朱 七回忌以降の年忌法要・報恩講
銀 葬儀(白で代用も可)
金 結婚式などの慶事(朱で代用も可)
と使い分けることになっています。それぞれの場面に於いての感情を色で表現しているのです。
金の蝋燭など珍しく感じるかも知れませんが、お仏壇屋さんで購入する事が出来ます。
又、ローソクの形には碇形(いかりがた)と棒形(ぼうがた)の二種類あります。


